Magentoで実現する多店舗×１管理画面

こんにちは！パブリックデザイン橋本です。

第３回目の今回は、Magentoで実現する１つの管理画面で多店舗を管理することについて記載します。

一般的なECサイト管理ツールを活用された経験がある方はイメージしやすいと思いますが、Magentoでも一般的なECサイトと同様に初期の管理画面では１つの管理画面と１つのストアがデフォルトでインストールされた状態で出来上がります。
その管理画面上の操作で追加分の店舗を追加することで、多店舗を実現可能です。
※店舗数を増やすことで有料化になったりすることはありません。

Magentoには、①WebSites　＞ ②Stores　＞ ③Views　という３つのスコープが存在しており、それぞれを追加することで、様々なタイプの多店舗の実現を行うことが可能になります。

WebSiteの追加

WebSiteを複数作るケースでは、それぞれのwebsiteが独自のドメイン、支払方法、IPアドレスを持つことが可能で、それぞれにSSLが必要です。
※管理画面を複数持ちたい場合については、Community Editionではなく、有料のEnterprise Editionを利用するか、Extensionを探すことになります。

Storeの追加

Storeを複数作るケースでは、同一の管理者、IPアドレス、ドメイン、SSL、支払方法を利用しますが、別々の商品（※MagentoではCatalogと表記されます。）を持つことも可能です。
これにより、Storeごとに異なるメニューを持つことなどで、ブランディングや表現、コンテンツなどを別々に持たせることが可能です。

Viewの追加

Viewを複数作るケースは多くの場合、多言語化で利用されます。購入者はヘッダー部分で言語を選択することが可能になります。

それぞれを例示するとすれば、
WebSiteによる多店舗化は、化粧品ブランドＡの店と、ブランド服のＢの店をつくるような多店舗化で、
Storeによる多店舗化は、様々な商品を持つ百貨店が、事業部ごとに複数の店舗をつくり、食品店舗と衣類店舗、アクセサリ店舗などを並列につくるイメージです。
Viewによる多店舗化は、複数店舗という意味の多店舗というより、複数の見せ方が出来る多言語ビューの実現といえます。

越境ＥＣの実現を考えている方の多くは、複数言語ビューの実現も複数言語のお店を持つという意味での多店舗構築と考えていますが、MagentoではViewの追加で実現が可能です。

正確に理解するには本家のUSERS GUIDEをご確認ください。※google翻訳でMagento USERS GUIDEを見る

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前述の３つのパターンの追加方法は非常に簡単です。

1. 管理画面ログイン　左側のメニューから 　店舗　＞　All Stores　に移動。
2. 右上に「ストアビューを作成」、「ストアを作成」、「ウェブサイトを作る」を選択して、それぞれ必要な項目を入れて設定してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Magentoを理解する上で、WebSite 、 Store、View の考え方は非常に大事なポイントです。
多店舗（複数店舗）をMagentoで運営する場合には、どんな構成で制作するかを、十分検討の上で構築をお願いします。

この解説をしていて、初期に迷いやすいと思ったことを思い出したので、記載しておきます。

スコープの選択を意識しよう！

Magentoの設定・管理を行う人が最初につまずくのは、管理画面がスコープ（WebSite 、 Store、View）を意識させないつくりである点です。
Magentoの管理画面では、多くの設定画面においてスコープごとに設定が可能になっていますが、慣れていないと、どのスコープも画面構成も同じに見えます。
さらに、管理画面の動線的にも、自分でスコープを選択しないでも、管理画面で操作したいメニューを選ぶだけでとりあえずデフォルトの画面が表示されてしまいます。
うっかり画面の左上のスコープ選択をしないまま操作すると、デフォルトで表示されたスコープを意図せず変えてしまう危険性がありますので、ご注意ください。
最初は、常に操作の前に画面左上のスコープを指さし確認するくらいの気持ちで操作されると良いと思います。

以上